椿りつの忘備録

椿りつの学びの記録や気づきをまとめたブログです。

SF創作講座の新年会が楽しかった!

本日(1月26日・土)、ゴッドガンレディオの収録(架旗さん、高岳さん、江頭さん、椿)の後に、ゲンロンSF創作講座1期〜3期通しての新年会がありました。


せっかく皆さんにお会いできてとてもとても嬉しかったので、
出会った方ひとりひとりとどんなお話をしたか記録しておこうと、
ひさしぶりにこの忘備録を書いています。

甘木さん
まず席についてすぐ、久しぶりの甘木さん♪ペンネームのつけ方の件で今年も締め切りが1月31に迫るアガサ・クリスティ賞の以前の受賞者「オーガニックゆうき」さんのお名前に言及されていました。このお名前を口にするまで引っ張りに引っ張られるので、最終的には私の耳、甘木さんの座っている椅子の半分くらい上空まで甘木さんに寄ってしまいました。会話でこたえを言わずに耳をダンボにさせるのも上手、さすがの甘木さんでした♪


大森先生
大森先生が黄色に黒のラインが入った生地の、まさに季節感たっぷりの鬼のシャツで乾杯されました。SF創作講座を始める当初は「生徒が集まらなくて先生方に謝らなければいけなかったらどうしよう」と本気で心配されていたけれど、これだけ大盛況で4期5期と続きそうないきおい。こんなに世の中にSFを書く人間を増やしてどうするのか。と思ったりもされるそう。集まった人数を見て、学校の先生が同窓会に呼ばれたときのような気分、と。感慨深そう。記念撮影より先に帰られてしまったのでほんとうに残念でした。一緒に写っていただきたかった(!)あの🐯シャツで。

升本さん
席がお隣だった1期生の升本さんとお話。ダールグレンラジオ出演の際に私が書いた『ハピタブル・モーション』の梗概をよんでくださっていたとのこと。なんとあの『SF小説の書き方』の文字起こしをされた方でした。関わられているお仕事が教育系の方だったのを良いことに、モンテッソーリの数のおしごとの写真をお見せして、どうやったら保育の現場にモンテッソーリ教育を増やせるかという課題をSF小説を通してアプローチできるか考えている。というお話を聞いていただきました。升本さんには、そのお話しを「野望」とおっしゃっていただいて。私もそれが「野望」なのだと認識し始めました。
ハピタブル・モーション – 超・SF作家育成サイト


生田目ケイ(なまだめけい)さん
同じテーブルに座っていらした生田目ケイさんとも初見のご挨拶をさせていただきました。『青の時間、星の時間』ではダークウェブ(闇網)を扱っていらして、その実態についてVRの世界なのか実際の世界なのかよくわからなくてもやもやしていたのですが、さきほど見ていたら1月25日に更新された冬木さんのレビューでこの本が紹介されていて、もしかしたら、この本を読めば『青の時間、星の時間』の世界観の解像度がぐっとあがるかもしれない、などと考えました。

生田目さん実作 青の時間、星の時間 – 超・SF作家育成サイト

冬木さん:闇網についてのご本レビュー
「自由」の旗印のもとでうごめく独自の文化圏──『ダークウェブ・アンダーグラウンド 社会秩序を逸脱するネット暗部の住人たち』 - 基本読書


八嶋さん
そして、久しぶりにお会いした八嶋さんとは、後日ゲンロンで開催される三宅陽一郎先生とドミニク・チェンさんと東さんの対談のお話から、三宅先生の哲学の授業のことを伺いました。この日は藤井先生と池澤春菜さんのイベントもあるのでほんと悩ましいです。ずっとお礼を言っていなかった『レアンドロ・エリック展』のチケットについて、やっとお礼を言えました。子どもたちと行って、本当に楽しかった展覧会でした。


天王丸景虎さん
めっちゃすごかった!ゲーム会社のディレクターさんで、
しかも、シナリオチームリーダーさん。なので、実際に「売るため」の作品を作り出す方法論をお持ちで、実際に再現できるいくつかを教えていただきました。

これは…のちほど別に忘備録を書きますね。
チームでワークショップのように試すこともできそうですし、
Twitterを使えば一人で広くフィードバックを得ることもできそうです。
メモを読まれて気に入られた方法があった方は、ご自身の作品にぜひぜひ試されてみてください。

ヒラギノさん
貴重な貴重な10月6日の京フェスでの講義や先生方のフリー対談で聞かれた
ことをメモされた黒くて薄い『ヒラギノノート』を見せていただきました。
ヒラギノさんの崇拝する飛先生の話されたという言葉のなかに、
これはたいせつ。とアンテナに刺さった言葉をみつけました。許可を得て、
わたしもメモさせていただきました。

伊藤さん
ゴッドガン・レディオで進藤さんの梗概(3回目のもの)をもとに書かれた実作小説『イキワカレイモウト』を読ませていただいたので、そのことについてお話ししました。この梗概を取り替えて他の方の考案した作品を書くという試み、進藤さんの『白虎夜』もとても面白かったです。

この「取り替える」試み、『GGR』の収録では高岳さんが本家のゲンロンSF講座に怒られてしまうのではないかと懸念してらしたのですが、大森先生に面白い試みだと言っていただけていたそうで、特に『イキワカレイモウト』などは梗概された進藤さん分と別人の伊藤さんの作品が2本出来上がっているので比べても面白く、のちのアンソロジー企画の原案にもなっていく芽のある試みなのではないかと思いました。

 

進藤さん編 イキワカレノイモウト – 超・SF作家育成サイト

伊藤さん編 イキワカレノイモウト – 超・SF作家育成サイト

進藤さん編 白虎夜 – 超・SF作家育成サイト

名倉さん
先日の『うつくしい繭』イベントがあることをきっかけに読んだ『異セカイ系』がとても面白かったので、もうほんとうに感謝して帰りました。自宅に忘れてきてしまった『異セカイ系』のかわりに新作の掲載されている『クライテリア第3号』にサインしていただきました♪電車の中で読んできたけれど、対談もとても素晴らしく(乗り過ごして山手線ぐるぐるしました)、こんなに効果を考えられた上で、あの素敵な「好き」たちが積み上げられていたんだな、と考えると胸が熱くなりました。「好き」についてここまで入り組まれて熱く語っている文章をわたしは他に知らないので、椿のなかで「好き」を表現されるフラッグシップ作家は現在名倉編さんに決定いたしました。いただいたサインまで「Anagram」で、この「しくみ」の手の入りようときたら!

みわさん
週末に不摂生をしたため風邪をひいて、『うつくしい繭』イベントに行けなくて本当に残念だったのですが、こちらでみわさんにお会いできてよかった♪♪♪
『異セカイ系』とおなじく『うつくしい繭』まで置いてきてしまってサインをいただけなかったのですが、この後、創作のために籠られた(冬ごもりならぬ創作籠もり)あとは、きっとまたお会いできる機会があると信じてやみません。その際は東ティモールのコーヒーを持ってきてくださるそうで♪たのしみです♪

キリカさん
キリカさんが現在書いていらっしゃる小説を届けるべくジャンルについてのお話ししました。キリカさんは、お話のかっこいい設定をいくらでもくるくると思いつかれる、しかもそれを読ませる形に到達することができるめっちゃすごい方なのです。ですので、ご自身が納得されるまで勝負されれば、行き着くところへたどり着く…!そしてそれは必ず評価につながる、と信じます。(応募、応援しています!)

円堂さん
子育て(しかも円堂さんはお仕事もされている)をしていると、円城先生のおっしゃっていた、創作前に必要な2時間。だけで1日が終わってしまう。。。
その準備時間で書くまでに至らない…。と「あるある」をお互いにお話しました。
この問題は本当に、個人差もあるでしょうし。なかなかままならないのです。
しかし、円堂さんは働きママです。しかも、AI語を解するために、なんと明日からは数学の研修に通われて切磋琢磨されるとのこと。じんせいの時間に余裕ができたころ創作される未来の作品には、きっとAIや数学による厚みが増して、すごいところに到達されるはず…!椿もまけてはいられません。

英利さん
10年後に創作しておけばよかった!と悔やまないように少しでも書くことに近づく、とお話をされていました。
しかし、飛先生のお話されている「毎日30分書く」っていう習慣、
言うととても簡単にできそうなのに、どうしてこんなに遠いのでしょうか。

とっても嫌だったこと(やとっても楽しかったこと)の日記を細かく細かく、
これでもかと細かくつけられて、それを創作にする!というエネルギーに変換され、そしてそのまま実際の創作に出力にもっていかれる、というお話を伺いました。

伺いましたからね(!)(そして、こうして記録しております!)

谷さん
初めてお会いしました♪
お名前も写真もご本人のまま掲載されていて、思い切りの良い方なのだなという印象を受けました。第7回の実作がかわいらしくて、人間と交信するレモンがまるで、ティンカーベルのような妖精にみえるのです。絵本として製品化されている様子が目にうかぶような作品でした。以前のチェリストのお話がとても良かったと架旗さんから伺ったので、ぜひ読んでみたいと思いました♪

手ぶくろをはめたチェリスト – 超・SF作家育成サイト

鵜川先生

面白かった!(ご本人が!)そして、おおきかった!(お声が!)
新年会お開き寸前の鵜川先生ご本人の存在が、とてつもなかったです!

よく通る快声で、酔拳の達人のようにみなさんをゲンロンカフェから二次会会場へ誘導されていきました。さすがは、鵜川先生です。

ちなみに『ゴッド・ガン・レディオ』の
タイトルの音声ロゴは声も音楽も、鵜川先生なのですって(!)
さすがは落語の寄席からライブ、執筆までこなす先生です。

通称GGR、3期SF創作講座の選出外の梗概実作を読んで2期SF創作講座の有志が感想をお話する『ゴッド・ガン・レディオ』、まだ一度も聴かれていない方はぜひ、鵜川先生ご本人の快声が響きわたる冒頭のサウンドロゴだけでも聴かれてください。

この日収録した動画につきましては、1月27日に高岳さんがTwitterに流してくださいます。私も気付き次第、リツイートいたしますね!

斧田小夜さん
そして、忘れてはいけない帰りの電車内です。なんと3期の斧田小夜さんをひとりじめして第7回実作『スシュランの男』について伺ってしまいました。
このお話、面白いんです(!)なんと巨大魚が地球の海に卵を産みつけ、それが大量に孵化したが故に海面が上昇して東京が水没している未来、寿司のみをターゲットにした食べログ(スシュラン)を書いている男のお話しなんです♪♪♪

スシュランの男 – 超・SF作家育成サイト

なんと実際に食べたりお料理したりしながら書かれたそうで、もう、カンパチの描写など、読むと食べたくなってしまうくらい新鮮さが伝わってくるのです♪
しかも、豆腐のテリーヌに至ってはそのレシピ、実際お料理できるそうなのです♪
椿は食べ物に関するカンカク的な語彙を増やすのに、この作品を子どもたちに音読してもらおうとワクワクしています♪



それでは、
とてもとても長くなりましたが、ゴッド・ガン・レディオ収録と新年会、
ほんとうに楽しかったです♪

徳久さん、クイズ王の手腕を見せていただいてありがとうございました♪
椿も風神雷神図屏風尾形光琳を答えられて嬉しかった♪
(八嶋さんは本職(小説)で出番がたくさんありますから!)


幹事さん(維嶋さん、篠田さん、高岳さん、架旗さん)たちも、おつかれさまでした!


もう1月も終わりになりますが、
みなさまもSF界も、実り多き1年となりますように♪




椿 拝