椿りつの忘備録

椿りつの学びの記録や気づきをまとめたブログです。

天王丸景虎さんに伺った面白い記事を書くための前準備@SF創作講座新年会

お待たせしました!

前回の記事にも書いた、天王丸景虎さんから伺った面白い記事を書くための前準備について書きますね。


率直に書きます。
ずばり、

1、ログラインを書く

2、パッケージとコンセプトを先に作ってしまう

伺ったのは、以上の2点です。

 

1、のログライン書く、とはどういうことか。説明していきますね。

例『プラネテス
ログライン:宇宙飛行士がサラリーマンになった時代のラブストーリー


例として『プラネテス』というアニメーションの物語についてのログラインについて伺いました。宇宙には、活動停止した人工衛星がそのまま漂っていたり、打ち上げられたロケットの燃料タンクの残骸が回収されずに残っていたりします。こういった、宇宙を漂う「デブリ」と呼ばれている宇宙ゴミ回収のお仕事に従事する宇宙飛行士(サラリーマン)の恋愛を描いたものだそうです。

内容がすぐにわかり、「面白そう」と興味を持ち人に話せる一行であること。そして、新しいお話を考える時は、このログラインを作ってから梗概や物語を作っていくことが面白さを外さない秘訣だとか…。

ここまで読んで、「どこかで聞いたことがある」と思われたかた、そうなんです!
『SFの書き方』で、藤井先生もしくは冲方先生がおっしゃっていた、あの方法です。

天王丸さんからは、より具体的に実践に落とし込む方法を伺いました。新しい物語を作る際、ログラインはひとりで5つ以上出すことが望ましいそうなのですが、その先があって、それは、人に見せてどれが面白いか本気で答えてもらうことなのだそうです。

たとえば10人いる会議室で同じテーマでログラインを一人5つ以上だす。どれが面白いか本気で手を挙げてもらい、5つ以上挙手があったログラインは面白い。

または、Twitterの4択アンケートを使ってフォロワーさんに聞く。そしてそれを多人数で行うイベントとして、ハッシュタグを作るなども、より面白さがあるログラインを探す試みの例として伺いました。

何人かに見せて法則性が見えてきたら作りやすくなる、とのことでした。

では、具体的にログラインを作成するにはどうしたらよいか。そういった場合は、AmazonプライムNetflixなどにもある海外ドラマの一話目(短くてコンセプトが多い)を見て、こういう風な魅力を伝えようとしているんだ…。というところを捉え、この物語を一行で表すとすると…。と考えていくと、できるそうです。

そのほか面白い物語を摂取することについて、映画を社員で見てそれぞれ感想を言う時間を意図して設けている小島プロダクションのお話を伺いました。週一で映画会をしているとのことでした。

伺っていて、これって、ワークとして自主勉強会で取り入れてみたら、力がつくのではないかなと思い、ワクワクし、こうしてご報告しています。

もちろん、ゲームや映画のシナリオとは違い、小説を書くという行為は基本的にひとりで、一言では表しきれない表現のためにある、という思いを持たれる場合もあるかと思います。私も時によってはそう思っているひとりです。ただ、こういった試みに参加することで、個人的な枠を超えた新しい表現方法や自分に出会えることもままあることなのだな、と実感したことがあったので、お伝えしてみました。

2、パッケージとコンセプトを先に作ってしまうへと向かうつづきを書きたかったのですが、ごめんなさい。先ほどまで途中まで書いていたこの忘備録、一度消えたのを書き直しているため時間切れになってしまいました。

天王丸さんは毎日のお仕事でシナリオチーフやディレクターを務められ、物語のエンターテイメントとしての「面白さ」を追及するチームワークに従事されている方ですので、具体的な実践に落とし込む詳細を伺えて、ほんとうにワクワクしました。

また明日の夜、更新いたしますね。