2/16SFファン交流会 覚書 小説・映画編
2019年2月16日(土)に参加したSFファン交流会で、そのまんま。トークのお話を伺いながら聞きかじったメモ書きを置きます♪(本当に、メモ書きです。)
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2018年4月に海外刊行されてGWあたりに話が来た。
関係者が亡くなってしまったから今だから言える。
2001年宇宙の旅の「わからない」がすべてわかる本。
なかなかみんな読み終わらないようだ。
(ネットでも言及が少ない)
クラークのファンが読むと今まで薄々感じていたことがそうだったんだなと
わかる。クラークがいい人だったということがよくわかる。
章的には1〜5章を中村さんが訳した。
中村さん、最初に翻訳を依頼された偉い人が断った。
クラーク数箇所が回ってきた。
熱量が高いから一人が訳すべきという話もあった。
前の年のブレードランナーの時に楽勝な仕事だったので、そのくらいかとおもったら
意図が取りにくい。校正、文章がおかしい。途中でいれこみしているような。。
映画創作のメカニカル、図解するしかないようなものを文章でかいているから。
トリフィド時代。古典の再翻訳。
翻訳トリフィドがかわいい。しかし人を襲う。
目が見えなくなった人類社会を淡々と描き出していくところが面白い。
今度は新訳にして欲しいと言われた。
読みやすかった。
読みやすかった。
クラークだと元からあっさりしている。
原文がくどい文章をスッキリ翻訳するってどういう感じなのですか?
1+3かける2ひく3を ただ4ですっていう感じ。
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『パワー』 ジェンダーの捉え方。
4視点が錯綜。 サウジアラビアなど、
女性が突如電撃で男の人を丸焦げにしてしまえる設定。設定が面白い。
役割が反転していて、女性だからテロがなくなったかというと、力を持てば女性も男性のようにふるまう様が描かれている。
『エヴリデイ』
見た目や外見にとらわれずに個人として向き合うことができるのか?という視点。
いろんな性的指向を持った視点でみると、世界がどう見えるかということ。
強く生きていくという意思をもった主人公
『スタートボタンを押してください』
アメリカの現代SFの山がこのあたりにある。
再録そこから選んだ
キャラクター
平均的には面白い。
海外SFの短編を読む媒体は壊滅してしまっている。
媒体が増えるのでこういう短編集は出て欲しい。
『チェコSF短編小説集』19世紀のものからはじまって。
もう一段最新のまで来てくれると嬉しかった。80年代まで
歴史をみるには丁度良い。
意外に自国を舞台にしていない。アメリカだったら風刺も無茶なものをかける。
冷戦下で宇宙飛行士がカナダから陸路を歩いていく話面白かった。
『言葉人形』ジェフリー・フォードMWA・ネビュラを取っている。面白かった。男の幻想文学。
古市怜子さん(創元編集者)
谷垣暁美さん(アメリカで出ている5冊からドラッグや終わりがくらいもの、〜などを除いて)からデザイナーさん
シャドウギア など長編をやろうかと思っていたら、谷垣さんが短編がすごい。
『創造』ファンタジー作家の〜を読んでみたら本当にすごい。75編から選んでくれた。
収録に関してはアンソロジー年代順ではなく、現実に近い要素のものからグラデーションを描くように幻想の世界にいくような編集方法は『街角の書店』中村メソッドから採用して編集。
一種のフランケンシュタイン
子供の頃の自由な想像力がちゃんと描かれている。
よる道を歩いていると、車のヘッドライトがいきなり動き出すのではないかと怖かった。
大人になった今は失われているけれど、あの頃は怖かった。
そういった想像力がよくかかれている。
いろいろな想像力、いいほうに働くか悪い方に働くか。
ファンタジー世界を創造していくやり方が
主人公が登場人物と話していく。作家さんにささるようだ。
深緑〜さん、
我々のいる現実から全然別の世界に行く。
そうすると冒険小説になりそうだけれどそうではない。
哲学的な会話。
全体量は?
フォードはあまり長いものはない。
20本くらいからしぼりにくくて。
同じ要素
同じ展開、
になるものが多くて。できがよくても入れなかった。
昨年、なぜかよくわからないけれどゲームとSFがきてる。
ゲーム特集。
ゲームとSFとの関係。
『スタートボタンを押してください』も翻訳がたまたま上がったから2018年に発行
MMORPGに20時間ぐらいいる人に連絡するにはそこにログインしなくてはないけない。
現実にもあるある話。
テキストアドベンチャーについての話など。
『レディプレイヤー1』
『ゲームウォーズ』アーネストクライン
クレアノースの『接触』よくある話をスケールを多くしてスピーディに展開する。
いろんな出版社を入れておきたいと思って選んだ。
触れることでその人を乗っ取れるゴーストという存在がいる。
よくある設定。面白いところは→その設定を持つ人が何十人何百人いる世界。ゴーストの組織がいる。
組織なりの仕事がある。コミュニティもある。
例えば主人公のケプラは新しい宿主を見繕ってくる。(不動産屋)
設定。宿主の募集要項が細かく緻密に描き上げている。
ゴーストの日常。宿主がなぜか殺され、犯人を探していく物語。
前作『ハリーオーガストの15回の人生』と同じ著者。別の名前の著者の変名
17歳から作家をしている。
歴史改変もの。ドラキュラがイギリスに来てイギリスをのっとっちゃって、結婚して
実在のキャラとか架空のキャラが出てきて。1980年代からポーが吸血鬼になった。
〜が吸血鬼だった。小説と映画のキャラ
およそ知ってる限りの吸血鬼が出てくる。
設定で血統によっても能力が違う。コウモリになれるとか。
世界中のホラー映画に出てくる吸血鬼が頭の中にリストがある。
扱いもミスらない。
ヴァイロンのポリドリが出てくるけれど、それが失敗。
フランケンシュタインファンとしては不満。フランんけんシュタインは出してなくてエレファントマン出してる。
訳注(100頁以上)もすごいことになっている。
フィクションの人物がみんな 実在だった。スーパーフィクション対戦。
突き詰めたシリーズ。
翻訳が上がるのがたまたま
キム・ニューマン『モリアティ秘録』別の作品を混ぜ込んでいる。
心があったまる師弟愛の話。
赤い惑星連盟。宇宙戦争が混ざっている。火星人らしきがでてくる。
『シャーロックホームズ宇宙戦争』これは、ちゃんとしている。
『折りたたみ北京』
2000年代の横軸で新しくて現代の中国の問題を捉えている。
編者も中国のSFがこれだと簡単に言えるものはないと。言っている。
中国語から直接訳していたら
ものによっては中国からだと削らなければいけない文章が英語から翻訳だと入れられる事情。
『北京』といれたくない。折りたたみ都市にかえた。
北京が完全に階層に分かれていて、中国的な作品であると同時に情景が美しい。
童童の夏がよかった。
美女作家。大学教師。日本SF大会に来て、面白かった。
映画も撮っている。自分主演で。
表題作『北京折りたたみの夏』白泉社(?)→中国語からの翻訳で出る。
『三体』抜粋の『えん』ものっている。これもめっちゃ面白い。
『竜のグリオールに絵を描いた男』4編の中短編が入っている。竹書房
SFセミナーがあるのでその時にガッツリ話す。
法廷モノ:始祖の石:嘘つきの館
(『ジャガーハンター』という作品もある)
『七人のイヴ』
数千年単位の人類の苦闘を描き出していく。
人類がまとめてどうにかなっちゃう。数千年の単位で動く話が好き。
それはそれとして、その系統に属する話。
数千年単位の人類の〜を描いていく話。
アマゾン・ベソスの宇宙開発事業の企業につとめていた。ニール・スティンヴンソンが描いた。
月が割れて、どういう理屈で地球に降り注いでくるのかという冒頭の描写がとても緻密。
方舟を描く。
そんなにみつかんないし、そんなにすぐ移動できないだろう。
数千年はちきゅうの近郊でぐるぐるまわっていれば数千年たてば地球が落ち着く。
3巻目が好き。ここに至るまでの第一部第2部。
みいめさん:微妙に2巻目が苦手(ひたすら)。3巻目が好き。2巻と3巻の間の千年が読みたい。
冬木さんが入れない本を選んだ。
破滅SF
『ファイアマン』長い。アメリカのベスト小説ってあのくらいの長さにしなくてはいけない。
キングの息子。2/3くらいだったら面白い。
きのこの菌類:発火現象が起きて、何かの現象で火をコントロールできる人類が生まれ、
それが迫害される。主人公が妊婦。
『紫の雲』MPシール。文章が手が込んでいて、1901年の作品。
破滅SF。たった一人で北極にいたら、なんだろうと思って南に行ったら人が全部死んでいた。
各地を回って死体の山に会うだけ。230ページの話で180ページ目でたった一人少女とあったのにウマが合わなくて殺すわけにいかないから逃げた話。
『夢の書』
作者ドイツ人、イギリスの学校の話。夢は万人の夢はある世界でつながっているという設定。
他の人の夢に入れる。日本の少女漫画のようなはなし。何も考えずに読むための本。YA。
ドイツで本当に人気。ロンドンが舞台。『花より団子』、イケメン特区4人。
少女漫画的な感性は世界共通。タイムトラベラー。優秀ないとこの女の子がタイムトラベラーに
なる予定だったのにできない私がタイムトラベラーに。パートナーはイケメンだけれど性格悪い。
『トリフィド時代』『巨神覚醒』ロンドンに2週間行ってた時に読んだ。ロンドンがひどいめにあう小説だった。
ないとランド保証?
『見えるもの見えざるもの』Fベンソスン1960年代の読んだ後いつまでもいや〜な感じの残る小説。
『不思議の国の少女たち』会話が秀逸。殺人事件がちゃちい。
タニスリィ的な『トランクの中に入った双子』の方が面白い。続編。
職人的なうまさな作家。多作。モノが薄い。130枚かそこいら。1時間くらいで読める。
『ピクニック・アット・ハンギングロック』
20世紀の初めごとにオーストラリアの厳格な寮にいる女の子たちが消えて、その後起きる学園崩壊もの、
オーストラリアで50年も売れている作品。
コミュニテイが崩壊していく話。だんだんおかしくなっていく。
消えちゃった3人は人格もルックスもよい。一番厳しかった先生も消えてしまう。
その理由は最後までわからない。
ナイトアンドフォータリー。雑誌。
『骨のカンテレを抱いて』エンミ・イタランタ
第2部
添野さんベスト
映画7位 アフロフューチャリズム アフリカにはひとつの世界があって、技術をリードしている。
未来にはそこと追いついて合流するという物語が共有されている、
世界の拒否ではなくうまく
映画6位 シェイプオブウォーター
アメリカ政府機関がアマゾンで半魚人を捕まえた。宇宙計画に応用するために重大な秘密を解き明かそう。
という秘密の実験が行われる。掃除夫の耳の聞こえない女のひとが主人公。
二人の恋愛。種を超えた。社会階層。ソ連のスパイ冷戦期のテーマ。個人としてどう社会問題と向き合っていくか。
デルトロの代表作になっている。半魚人がシンボリックな存在なので。半魚人が描かれない恨みがあるがテーマがうまくいっている。
東京大阪大都市モデルにしている。自治体の選挙。犬に汚名を着せて犬を排除しようとする。
社会から犬が失われてしまう。飼い犬とどうしても会いたくて男の子が犬ケ島に乗り込んでいく。
ポピュリズムに従って独裁されている社会、科学者と高校生の男の子だけが対峙していく。
いぬがいい。犬がちゃんと描かれていて。犬が好きな人はみたらいい。犬が辛い目に会うのを見たくない人は見ないほうがいいかも。
モデルアニメーションとして複雑。難しい表情やモデルアニメーションとCGの境、2コマ落とし。わざとカクカク動くようにさせてい
る。ダウンコンバートしている。技術的にはKUBOより未来が感じられる。
日本が舞台になっている理由。単に好き。犬が島。人間が喋るのは日本語。人と犬もコミュニケーションできていない。
提案者が日本人だから。クボも中国でもいい、折り紙があったから、ワタナベマキさんが褒めていた。
映画4位 ランペイジ
フロリダぬま地→鰐、空を飛べるA10と戦って勝つ鰐。。カナダ山奥。狼。シカゴに会社がある。電波を出す。ここにおいで。怪獣に。
アーケードゲームが原作。
バトルシップ以来の怪獣映画の傑作
『500ページの夢の束』
番外編 主人公がスタートレックのファン。パク船長とスポック。
映画3位 『死の谷間』
50年代。風向きのせいで汚染されずに残ってしまった地域。教会の娘。大人は外へ行って戻ってこない。一人で暮らしているヒロイ
ン。マーモット・ロビィ。ハーレクィンを演じた。たった3人しか生き残っていないのに3人は多すぎる。原作よりも映画のほうがうまく
いってる
映画2位 『ゴースト・ストーリィ』
テキサスの田舎の町、若い夫婦がいる。作曲家夫(交通事故で死んでしまう)ケーシーアフレック、
女のひとルーニーマーラは外で働いている。
シーツをかけた死体を長回しの多い映画。それは、幽霊。
地縛霊が、じつはたくさん(!)
もとのおくさん。いきなりやけぐいなどしてのりこえようとしている。
何ヶ月もの間、奥さんに何も伝えられない。ただそこを写していている。
奥さんがとうとう引っ越す。(1/3の時点で)幽霊はそのままそこにいつづけなければならない。
加速していくものがたり。その先どうなるの?7人のイブの3巻目のようにSFのしかけで話が進んで行く。
人間の生きていることの悲しさ、人類文明(特にアメリカ)の本質。
『メアリーの恋』フランケンシュタインの原作者の映画。
映画1位 ダウンサイズ
プレスシートもパンフレットも1/8サイズ。うるとらQに1/8計画。というのがある。
研究者が実際に発明した1/8にする技術のある世界へ移住する人がどんどんふえてる近未来社会。
おくさんと一緒に1/8年にいこうか?
いくのだけれど、おくさんは本当は嫌で、土壇場でたったひとりで広い家に住むことになったマットデイモン。
ここまでが発端。そこからの話がSF的に面白い。
ぶっ飛んでいるのでSFファン以外にはわからない?
ドーム都市、生きていくコストが安くなる。難民が来る。
難民がカプセル住宅。スラム。
主人公がだんだん自分にもできることがあるのでは?と思い出す。
林哲矢さんオススメコミック◎編
『放浪世界』
『マグネット島通信』ものが足りない世界がゆっくりすすむ
『無限大の日々』銀河規模。物理法則が書きかわるお話
『アンドロイドタイプワン』Web雑誌で連載、家電アンドロイドのお話。
『ヘテロゲニア・リンギスティコ?異種族言語学入門?』
人狼やスライムの世界が舞台。研究してものを知る楽しみが味わえる。
一推し編(SFマガジン百合特集から?)
『超稼働ガールズ』ライトノベルの主人公がフィギュアになって出てきて主人公の周りに出現する話。
『骸積みのボルテ』絵柄はかわいいが設定上主人公に人体損壊多し。(でも面白いらしい)
『有害無罪玩具』人によく似たケモノ。自意識とは何か?自分以外の時が止まった女性がいたずらをして過ごす物語。
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聞き取れなかったところや「オフレコ」と伺ったので削ったところがあります。聞き間違いもあるかと思います。気づかれたことがありましたら教えていただけるとたいへん助かります。あと、漫画は資料の中で紹介された分が5冊で、口頭で伝えられた分がとてもディープで会場の評価が高そうなものがあって、紙にメモ書きしたので明けたらまた、書き足す予定です。
発言者さんをきちんと思い出して書こうとすると、結局わからなくなってUPしなくなることが分かったので、とりあえず、そのまま記録をのせることを目的としました。